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壱 桜月夜に攫われた朝 + 2 +

last update Terakhir Diperbarui: 2025-04-16 14:55:14

「ここに、裏緋寒(うらひかん)を……花嫁を連れてきなさい」

「ですが」

「竜糸の土地神さまである竜頭(りゅうず)さまが眠りつづけて身動きのとれないいま、半神の不在は致命的なのよ。神としてのちからを補うためにも、竜頭さまの番になることが叶う裏緋寒の乙女は欠かせないわ」

 里桜は自分よりあたまふたつ分おおきな星河に向けて、言い募る。

「竜神さまとの対話なら、里桜さまおひとりで問題な……」

「いままでならそうしていたわ! でも、それは傍に大樹(たいじゅ)さまがいたから安心してできたことなのよ。彼がいない状態で竜頭さまの夢の中へ思念を飛ばすなど、結界を自ら破るのと同じこと。大樹さまが消失されたのが知られれば、幽鬼どもはこの竜糸の地に押し寄せてくる。それを阻止するためにも……」

「生贄にするのか」

 冷めきった声がふたりの間に割って入り、里桜と星河は目を見合わせる。

 物音をたてることなく神殿内部に入ってきたその男は、夜を彷彿させる黒い外套を脱ぎ捨て、星河と同じ白い浄衣の姿になると、不本意そうに里桜の前に跪く。

「――夜澄(やずみ)」

「この土地に暮らす乙女を竜神が眠る湖に捧げてまで、逆さ斎の里桜サマは幽鬼の魔手を退けたいご様子。そんなことをしても、竜頭は喜ばないぜ?」

「……それでも、大樹さまの穴を埋めることくらいならできるでしょう?」

「まあ、表緋寒(おもてひかん)の里桜サマのご命令なら、従いますけどね」

「夜澄!」

 星河に一喝されても夜澄は態度を変えない。土地神が眠る竜糸を実質上守護する代理神である里桜を支える立場にある桜月夜の守人のなかで、彼だけは竜頭のみに忠誠を誓いつづけている。彼の代理でしかない人間を敬うなど無駄だと一蹴しつつも、竜頭が愛する竜糸を護るためだと守人の任務をつづける夜澄の主張もわかるので、里桜はあえて怒りはしない。

「言葉が足りなかったようね。あたくしは裏緋寒の乙女を生贄にするつもりはなくてよ? とりあえず神殿に彼女をお招きしたいの。そうすれば、竜頭さまだって……」

 ――表と裏の緋寒桜が揃いしとき、隠れし土地神は桜蜜(おうみつ)を生み出す神嫁を欲して降臨する。

 星河は里桜の意図に気づき、顔面を蒼白させる。

「眠っている土地神を強引に起こそうというのか!」

 ここ何百年も眠りつづけている竜糸の土地神を、目の前にいる少女は叩き起こそうとしているのだ。なんということ。

 星河はあたまを押さえて蹲る。一時しのぎとはいえ、完全ではない竜神を地上に呼び戻すのは本来、望ましいことではない。下手をすれば土地神を統べるこの国の始祖神を引き継ぐ神皇(しんのう)家や天に棲まう不老不死の至高神にふたたび目くじらを立てられてしまう。自分が生まれる前のとばっちりを受けるのは避けたいものだ。

 だが、里桜のその言葉をきいて愕然とした星河とは裏腹に、夜澄の表情は晴れやかだ。おまけにふだんはなかなか見ることのない満面の笑みまで浮かべている。

「そうか、竜頭を地上に呼ぶのか! ならば俺は反対しないぞ。里桜サマのおっしゃるとおり、竜糸に暮らす少女のなかから裏緋寒の乙女を選び、竜頭の花嫁となるよう指導いたしましょう」

 指導、という言葉は調教なのではないか、と唖然とする星河をよそに、里桜はにやりと笑う。

「あなたならそう言うと思ったわ。頼んだわね、夜澄」

 まかせとけ、と勝ち誇った表情の夜澄に腕をとられ、星河は呆気なく里桜のまえから引きずり出されていく。

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